<テルエル Teruel> |
2003年9月中旬、アルフォンソ2世(Alfonso II)による1171年のレコンキスタ(国土回復戦争)の後、13世紀
から15世紀にかけて繁栄したテルエル、Teruelを訪ねる。 テルエルはムデハル様式(イスラム様式)の建物
の多い町である。 |
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<カテドラル> |
ムデハルの目をひく建築様式の大聖堂をぐるりと巡る |
Deambulando voy
por la catedral
en atractivo
estilo mudéjar
construida.
( Catedral) |
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<宗教美術館 Museo de Arte Sacro> |
建物は16世紀に建てられし豪華な広間もつ邸宅なり |
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天地の創造、キリスト復活の中世の作品にわがこころ洗われる |
<城壁・水道橋> |
わずかに残る城壁も水道橋も歴史ひも解く遺産なり |
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<テルエル博物館 Museo Provincial de Teruel> |
先史より中世までの生活の変遷を巧みに演出す |
若き女の説明耳に流しつつその愛らしき顔に見とれいる |
Por el oido corre
la explicación
de la doncella.
El ojo admira
de su rostro
la belleza.
(Museo de Teruel) |
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<トリコ広場 Plaza de Torico> |
テルエルの名前はアラビア語の雄牛に由来する雄雄しき名なり |
陽をあびて黒き雄牛の銅像が台座の上で雄々しくひかる |
Torito negro sobre el
pedestal
iluminado por el sol
brilla
pleno de energía.
(Plaza del Torico) |
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<トリコの家 Casa de Torico> |
逆光に白亜の館は一段と優雅さ増して貴婦人の如 |
Palaciega blancura
del sol iluminada,
se diría una dama
aumentando su gracia.
( Casa en la Plaza del Torico) |
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<エル・サルバドールの塔 Torre del Salvador> |
若き女はわれの先に登りいてずり落ちくるパンツを気にしてる |
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<サン・エステバン 城壁見張り塔 Torreon de San Esteban> |
城壁の見張りの塔の奥みれば見張り塔なる居酒屋ありて |
Mirando al fondo
de la torre vigía
descubro
su atalaya:
una bodega.
(Torre vigía de la muralla) |
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<旧市街> |
ー街並みー |
新しき建物もムデハル様式に建てられて街は調和を保てリ |
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ー家並みー |
昼下がり露地路を辿りゆけば年経りし家々たち並ぶ |
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<新市街> |
旧市街を守りしトウリア川の谷間に新市街がつくられゆく |
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<テルエルの恋人たちの霊廟 Mausoleo de Los Amantes> |
手を握り永久に眠れる彫像の恋人たちの純愛たたえん |
Las manos enlazadas
en el sueño eterno
de su amor
dice la pureza
de las amantes estátuas)
( Capilla de los Amantes)
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恋人たちの遺骸は彫像の下のガラスケースに眠る |
ガラスケースの中は見ずに恋人たちの物語にひたるべし |
彫像と言えども恋人たちの写真撮れず史実書を購入す |
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<町の古老> |
町の古老に”トリコ(Torico)”の意味問えばくぐもりし声で教えてくれる |
<ドイツ人家族> |
母親と娘はあちこち見てまわり父親はベンチに座りしまま |
<レストラン 「移り気な」 Restaurant「Caprichoso」> |
店の女はしきりに我を見つめおり我もその都度見返したり |
<バー・テラス> |
バー・テラスでビールを飲まんと座れば注文する前にビール出てきたり |
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<パソコン> |
長旅と灼熱ゆえかパソコンの液晶パネル蓋はがれ破損す |
重症のパソコンに絆創膏とセロテープをべたべた貼り付ける |
<長距離バスターミナル> |
パソコンをリュックに乗車せんとすれば運転手リュックを荷台にと言う |
繊細なパソコンゆえに否と言えば運転手パソコン見せよと問う |
絆創膏だらけの痛々しきパソコンの姿みて運転手あっけにとられ居る |