その日、その時 | |
その日、その時(1)~蓼科、米国、恩師~ | |
その日、その時(2)~NHK大河ドラマ,龍馬伝~ | |
その日、その時(3)~鬱の心、その女、我が心に棲む鬼、詠み芝居「おたふく」~ | |
↓ | 「信州」(1)~春日温泉、茂田井宿、望月駒の里、望月宿、望月榊祭り~ |
「信州(2)」~望月・茂田井・春日・佐久散策~ |
日本短歌紀行 「信州」 <春日温泉> 彷徨い人 中島孝夫 | |
スペイン語訳 | |
SHINSHU TERMAS DE KASUGA | |
* 御鹿の湯 鹿は体の傷なおし 我は心の傷を癒やしぬ
*山間のいで湯で一頭の鹿が湯につかり傷を |
日本短歌紀行 「信州」 <佐久鯉> 彷徨い人 中島孝夫 | ||
SAKUKOI | ||
*生きづくり 鯉はゆくりと口を開け 平然として呼吸している
「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
日本短歌紀行 「信州」 <茂田井宿> 彷徨い人 中島孝夫 | ||
SHINSHU POSADA DE MOTAI | ||
* 白壁の 蔵たち並ぶ茂田井宿 くねる街道歴史を守る
* 望月宿から約3キロの距離にある茂田井宿には、 狭い街道に 沿って白壁や土蔵が今なお当時の ままの姿を残している。 * 牧水も 四百年の歴史持つ このうま酒に酔いしれたるや
* この地は信州でも有数の酒どころ、牧水もこの地を 幾たびか訪れている。 「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
<望月 榊祭り> | ||||||
MOCHIZUKI FIESTA DE SAKAKI | ||||||
* 子供らは 榊神輿を手に支え 黙々として炎天に立つ
* 若者の 榊神輿のねりし後 街道筋にけだるさ漂う
* 松明に 大伴神社の神火燃え 望月の夜に火祭りはじまる
* 松明を 肩にかつぎて駆けてくる 男児の頬は赤くふくらむ
* 松明を 振り回し駆ける若者の 日焼けし肩は黒く光りて
* 松明は 鹿曲川に放たれて 赤き弧となり闇に消えゆく
* 大伴神社の例祭は火祭りで 松明を手にした若者が 次々と山道を駆け下り 鹿曲川に松明を投げ込む。 「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
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<望月宿> | |||
POSADA MOCHIZUKI |
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* 真山家は 切妻造り平入りの 望月町の文化財なり
* 高台に 新築ビルの役場あり 旧街道に人影見えず
* 望月の 宿場跡より眺めやる 桜ふりしく山城跡を
「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
<望月宿> | |
POSADA MOCHIZUKI | |
望月宿は江戸時代に江戸と京都を結ぶ中仙道69次の25番目の宿場町として栄え皇女和宮の行列が通り 幕末には水戸天狗党が駆け抜けた街道筋に ある。 |
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* 慶長の 宿場のにおい残しつつ 本陣跡に歴史館建ちぬ
「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
<望月> 駒の里 | |||||
MOCHIZUKI KOMA NO SATO | |||||
* 駒の里 あかるい初冬の陽を浴びて 二頭の馬は頬を寄せ合う
* 馬の背に うち伏し動かぬ障害児、 馬のぬくもり母の背に似たるや
* 障害児 四人の大人を従えて 馬の背に乗り馬場を一周
* あどけなき 少女は一人荒馬の こころ和ます円運動す
* 若き女の 手綱さばきに見とれつつ 我も拳をしかと握りぬ
* 望月の駒の里は現在馬事公苑になっている 「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |
<望月> 駒の里 | |
* 望月は 紀貫之の詠いたる 「望月駒」の勅使牧なり
*望月は一千余年の昔、歌人紀貫之によって 詠まれた駒の里で古代信濃の官牧の中心 だった。 「おもむくままに」 彷徨い人 中島孝夫 |