『源 頼朝』
EL GENERAL YORITOMO
吉川英治作
~七百年の武家社会を築いた
《武将 頼朝》を詠う~


彷徨い人 中島孝夫

スペイン語訳:
アントニオ ドゥケ ララ

篠笛(横笛)『京の夜』
福原一笛 演奏より

《20.恋の旗》
LA BANDERA DEL AMOR

2020年10月23日(更新)

* 花嫁の
   失踪に端を発せし 北条と
    山木の紛争がつづきぬ * 伊豆は
   春になりても 険悪な雲ゆきに
    覆われいたり

Al cabo
con la huida de la novia
entre los Hojo y los Yamaki
continuó la lucha.
Izu,
aunque era primavera,
estaba cubierto
por nubes peligrosas.
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* 時政は
   やつれ 白髪もふえたるが
    政子の行方をさがしつづけぬ ~~ * 時政
   平謝りに謝り通しぬ
    ”しばらくのご堪忍を” ~~ * 時政
   誓いぬ”我儘娘を成敗し
    婿殿のご面目を・・・” ~~ * 山木方は
   時政の責任を問い
    弓矢に賭けてと息まきぬ ~~ * 山木方は
   ”花嫁を隠せしは
     時政の奸計だ”と激怒しぬ

Tokimasa prometió:
“Castigaré
a la egoista de
mi hija
para restaurar
el honor de
tu hijo....”
Los Yamaki exigen
responsabilidades
a Tokimasa
aunque tengan
que llegar a
la lucha.
Los Yamaki:
“Esconder a
la novia
es una trampa
de Tokimasa”,
se enfureció.
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* 書面には
   政子のかくれいる先が
    克明に書かれていたり ~~ * 伊東入道裕親より
    山木兼隆判官へ
      書面が届きぬ ~~ * 山木方は
   諸所へ手勢を放ち
    人の出入りを窺いていたり