「西行物語」
~漂白の旅に生きた
 道心の生涯を詠う~

 彷徨い人 中島孝夫

「西行の出家の事情」
1.家系と才能
2.君恩と道心
3.春の歌
4.鳥羽院における誉れ
5.友人の急死
6.深まる道心
7.娘を蹴落とす
8.妻に語る言葉
9.西行誕生
10.出家賛歌

「西山から伊勢へ」
11.年末の感慨
12.新年の感慨
13.桜によせて
14.伊勢参詣
15.月によせて
16.二見浦のわび住まい
17.花月の歌

「陸奥へ」
18.東への旅立ち
19.渡し舟での事件
20.小夜の中山
21.悲しき再会
22.清見潟
23.富士の煙
24.鴫立つ沢

「陸奥放浪」
25.武蔵野の隠者
26.白河の関
27.都への思い
28.実方の中将の墓
29.藤原秀衡
30.旅の愁い
31.都へ

「故郷は荒れて」
32.変る都
33.心の動揺
34.昔をしのぶ
35.近衛の局
36.秋の歌
37.中院の右大臣
38.恋百首
39.旅立つ友へ

「四国への旅」
40.またも旅に
41.ある女隠者
42.江口の君
43.四国へ
44.白峰参拝
45.善通寺から都へ

「妻子のその後」
46.ゆかりある人の知らせ
47.娘との再会
48.娘の出家
49.天野の母娘

「桜樹の下の死」
50.鳥羽院の葬送
51.一生の回顧
52.西行の死